グリーンマイルを見て

この映画を見て思ったのは、ジョンにとって死は、自分のために生きられる唯一の救いなのだということだ。彼は人に奇跡をもたらす力のために、今まで誰かのために生きてきた。しかし、彼は今までその力のために、きっと様々な人間の汚い部分を見てきたのだろう。そんな人間の社会に疲れた彼が自ら死を受け入れ、活動写真にかじりつくように見入るシーンは、まさに彼が自分のために生きたいと願ったシーンだったと思う。